研究部からのひとこと

2016.11.16 アメリカ大統領選挙雑感(楠綾子准教授)

 異例づくめの2016年アメリカ大統領選挙は、トランプ大統領の誕生という衝撃で終わりました。「敵」を作り出し、徹底的に非難し、対立を煽ることで勝ち上がってきた彼が、大統領としてどのような仕事をするでしょうか。人びとの憎悪と不満に乗る旨味を覚えた人が、意見の異なる相手を説得し、合意を形成して何かを創り出すという、時間もコストもかかる地道な作業にどのように取り組むのか、注目したいところです。同時に、政治学者や外交史研究者が前提としてきた、普遍的でリベラルな諸価値を推進するアメリカという像が、あるいは内部から溶解しはじめているのかもしれないという恐怖も感じています。

 

楠綾子准教授 紹介ページ
http://research.nichibun.ac.jp/ja/researcher/staff/s061/index.html