研究部からのひとこと

2017.01.11 ある変化(山田奨治教授)

 20年前に着任したころは、夏休みや正月明けに職場のメールボックスを開けるのが怖かった。同僚たちによる新刊の献本が、数冊は入っていたからだ。

 それが無言の強烈なプレッシャーになった。それくらいのペースで本を出せるようでないと、日文研にいることは許されないのだと思った。

 そんな恐怖感を感じることは、最近は減っているように思う。同僚からの献本の数が、以前ほどではなくなった。12年前の法人化前後からの現象だと、わたしは観察している。

 あの改革が日文研の、いや日本の学術の何を変えてしまったのか、それを顧みる余裕すら、いまはない。

 

山田奨治教授 紹介ページ
http://research.nichibun.ac.jp/ja/researcher/staff/s022/index.html