研究部からのひとこと

2017.04.05 濱口竜介監督「ハッピーアワー」を観て(細川周平教授)

 「ハッピーアワー」は、4人の仲良し女性の心のひだ、そう波立たせる周囲の出来事の連鎖を残酷に描き出し、5時間半を観終わって恐ろしくなる。でも重くならない不思議な充実感がラストシーンからあふれてくる。私たちは友人にどこまで打ち明けられるのか、見知らぬ人になぜ心を許せるのか、真実を知ったはずなのになぜその先に隠し事があると思えるのか、好きでも嫌いでも愛するでも別れるでもどうでもよいでも忘れるでも後悔するでもない、日々の初期設定のような心持ちをこんなに生々しく、親しみ深く描いた映画を他に知らない。

 5月26日京都造形大学春秋座にて、30周年記念イベントとして、また、日文研が取り組む大衆文化プロジェクトの一環として、「映画『ハッピーアワー』上映&監督・主演女優トーク」が開催されます。たぶんぼくは上映後の監督と女優を囲む懇親会には行かない。話さなくてもいいことを話しそうなので。

リンク:映画『ハッピーアワー』上映&監督・主演女優トークを開催します

参加お申し込みはこちらから
http://events.nichibun.ac.jp/ja/archives/kohenkai/s001/cal/2017/05/26/index.html

 

細川周平教授 紹介ページ
http://research.nichibun.ac.jp/ja/researcher/staff/s006/index.html