研究部からのひとこと

2017.09.13 日文研の知名度(石上阿希特任助教)

 非常勤先の大学で講義初回に自己紹介をする。「普段は日文研という京都の研究所で働いています」。しかし、「日文研」の名前に対する学生の反応は思った以上に薄く、尋ねるとほとんどの学生は「初めて聞いた」と答える。京都市内の大学でも、である。自分を振り返ってみれば、「春画」を卒論のテーマで選んだこともあり、学部生の頃から日文研図書館を訪れていたが、しかし初めて一歩足を踏み入れたとき「大学」とは違うその雰囲気に少し戸惑ったことを覚えている。日文研がどんな場所なのかを知ることになるのは、院生になってから何年もかけてのことである。

 話を元に戻すと、せっかくの日文研の研究がこれほど学生に知られていないのはつくづく残念だと日々感じていた。しかし、思いの外すぐに良い機会やってきた。日文研では年に一回、一般の方々に研究所を開放する「一般公開」を行っているが、去年初めて土曜日に開催されることになったのである。これだったら学生も来やすいと、講義でチラシを配って案内した。しかし、その大学は東大阪にある。土曜日にわざわざ京都の山の上まで来てくれるだろうかと半分期待せずにいたところ、自分が把握出来ただけでも3人の学生が足を運んでくれた。60人中の3人なのでまずまずの確率かと思う。聞けば若手教員によるデータベース紹介や浪曲の実演など、色々と楽しんでくれた様子であった。幸い今年も土曜日開催が決定し、私が担当する学生数も増えた。一人でも多くの学生が訪れてくれることを期待している。

 願わくは学生向けのイベントがもう少し増えれば、と思う。

 

2017年度一般公開「日文研の30年」 イベントページ
http://events.nichibun.ac.jp/ja/archives/kohkai/cal/2017/10/28/index.html

 

石上阿希特任助教 紹介ページ
http://research.nichibun.ac.jp/ja/researcher/staff/s383/index.html